旅行や宿泊への消費動向に回復の兆し JCBとナウキャスト調査

ジェーシービー(JCB)とナウキャストが発表した、6月後半の国内の消費動向指数「JCB消費NOW」の速報値によると、旅行や宿泊への消費に回復の兆しが見え始めた。

緊急事態宣言解除から約1ヶ月が経過し、落ち込みが激しかった旅行や宿泊の下げ幅が大きく縮まったほか、家電や家具などの耐久消費財、アパレルなど外出型消費が堅調で、特別定額給付金の支給による影響もあると分析している。”3密”が避けられるゴルフ場の回復は堅調であるものの、映画館や遊園地の伸びは弱かった。全体を総合すると、3月後半の水準まで消費が回復している。

電子商取引(EC)やコンテンツ配信といったデジタル消費は、引き続き高い伸び率を示しており、6月後半には伸び率が再度拡大した。

この調査は、JCBグループ会員のうち約100万人のクレジットカード決済情報をもとに、現金を含む全ての消費動向を分析したもの。調査期間は6月16日~30日。