オーストラリア、クリスマスまでに州境開放へ 国際線の受け入れ拡大も

オーストラリア内務省

オーストラリアのスコット・モリソン首相は、クリスマスまでに州境を開放することを目途に、ほぼすべての州と準州と合意したことを明らかにした。合意事項には、オーストラリア人などの帰国を支援するため、国際線の受け入れ数を拡大することも含まれている。

州境を開放に合意したのは、西オーストラリア州を除くすべての州・準州政府で、連邦政府が検討しているホットスポットの概念を用いることにより、新たな計画を策定するという。ホットスポットの指定基準は、都市部では連続3日間で合計30件以上、地方部では同じく9件以上発生した場合で、発生後に連邦政府と州・準州がホットスポット指定に向け分析・検討を進めるという。また、すべての州と準州が連邦政府に協力し、隔離施設などのキャパシティがある都市への国際線の受け入れ拡大を図る。

さらに、オーストラリア人や永住者の海外渡航、オーストラリアへの入国の原則禁止の根拠となる、人のバイオセキュリティに関する緊急事態宣言の期間を12月17日まで延長した。