東武鉄道、一部車両に鹿笛を設置 超音波で接触事故防ぐ

東武鉄道では、日光線・佐野線・東上線を走行する一部車両に鹿との接触事故を防止する鹿笛を順次設置している。

線路内に侵入した鹿と列車の接触は、輸送障害や車両床下設備の破損の原因となる。同社によると、相互直通している野岩鉄道・会津鉄道線内含め2017年4月から2020年3月までの3年間で、85件の接触事故が発生したという。

今回設置する鹿笛は、時速48キロメートル以上の速度になると人には聞こえない超音波が発せられ、約400メートル先の鹿にまで列車の接近を警告できるもの。先頭車両の前面下部に2種類の異なる音量・周波数の超音波を発生させる笛が設置される。