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Go To トラベル、一部予約停止へ 早くも広がる「駆け込み予約」と「不信感」【コラム】
Go To トラベルキャンペーンは、一部の感染拡大地域を目的地とする旅行対象に、新規予約を停止する見込みであることが明らかになった。
すでに予約されているものについては、引き続き対象になる見込みだ。具体的に感染拡大地域として除外される目的地や、キャンセル料の負担については現段階で明らかになっていない。
SNS上では、これらの報道を受けて、早くも予約停止前にGo To トラベルキャンペーンを適用させるべく「駆け込み予約」を行うような投稿も見受けられるなど波紋が広がっている。
予防徹底していたのに 「Go To トラベル」への不信感
Go To トラベルキャンペーンは、幾度となく変更を繰り返してきた。7月22日から制度が先行開始されたが、開始直前に感染の拡大が続く、東京都発着の旅行が除外された。
10月1日から感染の拡大が落ち着いた東京都発着の旅行が”解禁”され、地域共通クーポンの利用が開始された一方、ビジネス利用や7泊以上の連泊は制限されるなどの制限が行われるなど、状況に応じてルールが変更され続けてきた。そして今回は、感染拡大地域への新規予約の一部停止が明らかになった。
Go To トラベル事務局では、新型コロナウイルス感染症対策を行うことを利用者、加盟施設などにもとめていた。多くはこれを実践し、Go To トラベルキャンペーンを利用してきた。
その結果、Go To トラベルキャンペーンを利用した延べ3,976万人のうちの155人、事業に登録した宿泊施設の従業員144人の感染と、非常に少ない水準となっている。
ゆえに、Go To トラベルキャンペーン利用者の中では、今まで行ってきた感染対策はムダだったのか、Go To トラベルキャンペーンが”悪者”扱いされるのはなぜなのか、といった不信感すら広がっている。そして、Go To トラベルキャンペーンの一部停止が本質的な感染対策になるのかという疑問もある。
Go To トラベルキャンペーンの一部停止について、適切な説明がなければ、無責任な「駆け込み予約」もやむを得ないのではないか、とすら感じさせるのが現状だ。