「IATAトラベルパス」概要発表、2021年第1四半期にもリリース

IATA

国際航空運送協会(IATA)は、旅行者が簡単かつ安全に旅行を管理することができるアプリ「IATAトラベルパス」の概要を発表した。2021年第1四半期にも、iOSとAndroid版のリリースを予定する。

利用者は、検査や予防接種の結果を含むデータを、モバイル端末上に保存することができ、航空会社や当局と共有する情報をコントロールできる。情報はデータベースで集中管理する方式ではなく、個人のモバイル端末に暗号化され保存される。EU一般データ保護規則(GDPR)にも準拠する。iOS版では「Secure Enclave」機能を、Android版でも同様のセキュリティ暗号化技術を使用する。

政府が発行したeパスポートと、国際民間航空機関(ICAO)により開発された、世界標準となる生体認証パスポート・データと、ユーザーが撮影した自撮り写真を一致させることで、利用者のデジタルIDを作成する。黄熱病の予防接種済であることを示す「イエローカード」や国際予防接種証明書、新型コロナウイルスの検査結果も管理できるようにする。