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JALとウェザーニューズ、飛行中の揺れによる影響を防ぐ仕組みを共同構築
日本航空(JAL)とウェザーニューズは、飛行機の揺れによる乗客や客室乗務員への影響を未然に防ぐための仕組みを共同で構築した。
揺れの原因となる気流の乱れを表す、「EDR(Eddy Dissipation Rate/渦消散率)」と呼ばれる指標を自動計算する技術を応用し、JALが開発したリアルタイムに揺れの情報を地上に自動報告する仕組みと、地上に報告された揺れ情報を機械学習(AI)を用いて迅速に処理し、即時に運航中の航空機に自動通知する2つのシステムを組み合わせたもの。
乱気流に遭遇したパイロットは、揺れが収まった後に手動によるデータ通信や無線で揺れの情報を地上に報告しているものの、航空機のコンピュータに搭載した「EDR計算アルゴリズム」によって揺れが自動的に計算され、リアルタイムに地上に報告することができるという。JALでは、ボーイング767型機の一部とボーイング737型機全機にこのシステムを搭載する。報告された情報は、パイロットが出発準備の際に使用するウェザーニューズの運航管理支援システム「FOSTER-NEXTGEN」にリアルタイムに反映され、パイロットが手動で報告する揺れ情報と同等に活用できるという。
新たに開発し、12月から運用を開始した、パイロットから一定以上の揺れが報告された場合に、AIが自動解読し、揺れ情報を「FOSTER-NEXTGEN」を通じて後続機のパイロットへ自動的に通知するシステムを組み合わせることで、揺れの観測から後続機への通知が自動で行われるようになり、シートベルト着用のサイン、機内食提供のタイミングの変更、揺れを避けた飛行高度の変更などの安全対策をより早く実施することができるようになるという。