シンガポール航空、IATAの「トラベルパス」を試験導入

シンガポール航空

シンガポール航空は、国際航空運送協会(IATA)が提供するアプリ「トラベルパス」を航空会社として世界で初めて試験導入する。

シンガポール発ロンドン行きの乗客を対象として、3月15日から28日まで実施する。「トラベルパス」のiOSアプリより、乗客のプロフィールとパスポート情報から構成されるデジタルIDや、シンガポール国内7施設で実施した新型コロナウイルス検査の結果を格納できる。IATAが提供する渡航情報マニュアル「Timatic」による、新型コロナウイルス検査や入国条件に関する情報も閲覧できる。

乗客は、シンガポール・チャンギ国際空港での搭乗手続き時に、アプリ内の自身のステータスが「確定」になっていることを提示する必要があるほか、検査施設が発行する健康証明書の紙の写しも持参する必要がある。

シンガポール航空では2020年末より、「トラベルパス」をベースにした新しいデジタル健康認証プロセスの実証試験を開始しており、今回のモバイルアプリの試験導入は第2段階。アプリに登録したデータは携帯電話に保存され、サーバーに送信しないことから、個人情報の保護もできるとしている。今年半ばにも、「トラベルパス」をベースとしたデジタル健康認証プロセスを、シンガポール航空のモバイルアプリに統合するという。