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東日本大震災から10年、仙台空港では黙祷
東日本大震災から10年を迎えた3月11日、仙台空港では地震発生時刻に合わせ、犠牲者に黙祷が捧げられた。
仙台空港には、地震発生から約70分後の午後4時ごろに津波が到達。ターミナルビル1階の天井に迫る、3.02メートルの津波が押し寄せ、滑走路や駐機場は瓦礫で埋もれた。空港利用者や従業員、近隣在住者など約1,700人がターミナルビルに避難し、津波が引いて全員が空港から退避するまで、6日を要した。
復旧作業は24時間体制でおこなわれ、1日500人以上、のべ1万人以上が作業に従事した。在日米軍と自衛隊による被災地支援「トモダチ作戦」により、のべ3,500人の米軍隊員も復旧作業にあたり、震災から約1ヶ月後の4月13日に、旅客便の運航を再開。東京/羽田・大阪/伊丹を結ぶ臨時便のみを運航した。9月25日にはターミナルビルの運用が完全に復旧、2012年7月には全路線の運航を再開した。震災の教訓を活かし、地域の防災拠点としての機能も強化され、名取市と岩沼市の災害避難場所にも指定されている。
3月11日から14日までの4日間、各日3回、仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」が、到着ロビーで乗客を出迎えるほか、東北の観光情報が掲載されたパンフレットを配布する。
あす3月12日の午後4時から、「ANA Team Haneda Orchestra」が、2月19日から3月12日まで仙台空港に設置されている、宮城県七ヶ浜町で被災し、修復されたグランドピアノ「復興空港ピアノ」とともに演奏会を開く。オンライン配信も行われる予定だという。