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「プラス1,000円でフルフラットシート」を猛アピールも、JALヘビーユーザーから冷ややかな視線のワケ【コラム】
日本航空(JAL)は、国際線ビジネスクラスのフルフラットシートを搭載した機材を、国内線の一部路線に投入し、普通運賃にプラス1,000円で利用できる「クラスJ」として運用している。同社は、特設サイトにて「ちょっと贅沢な国内旅行」とアピールしているものの、JALのヘビーユーザーからは冷ややかな視線が向けられているという。
国際線用ボーイング777-200ER型機を国内線に投入
JALの国際線機材では、ビジネスクラスのフルフラットシートが搭載された機材は複数あるが、現在、主に国内線に投入されているのは、ボーイング777-200ER型機(W63/W64)が中心だ。W63とW64と2種類の仕様があるものの、座席配置などに大きな差はない。
国内線ではクラスJとして使用されるビジネスクラスシートは「JAL SKY SUITE Ⅲ」が26席、普通席として使用されるエコノミークラスシートは、シートピッチが若干狭いため「JAL SKY WIDER」としていないものの、「SKY WIDER」と同じ仕様のシートが286席搭載されている。両クラスともに機内エンターテイメントを個人用画面で使用できる。
この機材は、東京/羽田〜札幌/千歳・大阪/伊丹・福岡・沖縄/那覇線と、大阪/伊丹〜沖縄/那覇線で主に運用されている。1日の運用は1〜2往復程度が中心で、運用がないこともある。
JALの国際線機材では、国内線運用時に機内Wi-Fiサービスを提供していなかったが、現在は順次無料で使用できるようになっている。
なお、国内線への国際線仕様機材の投入は、ボーイング737-800型機、ボーイング767-300ER型機などでも行われている。一部機材を除き、国際線ビジネスクラスのフルフラットシートは搭載されていない。特設サイトなどではこの表記がなく、注意が必要だ。
一方で、国内線機材でのフルフラットシートの設定は、ファーストクラスシート含め一切ないため、極めて魅力的な座席となっていることは言うまでもない。