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デルタ航空、現金流出止まる 国内需要急回復、アジア市場の回復は1年以上見込む
デルタ航空は4月15日、2021年1月から3月までの第1四半期決算を発表した。最終損益は11億7,700万米ドルの赤字だった。
第1四半期のキャッシュバーン(現金流出)は1日平均1,100万米ドルだったものの、3月には1日平均400万米ドルの収益を上げ、キャッシュフローが黒字化した。エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)はメディアとアナリスト向け電話会議で、「業界の歴史の中で最大の危機から1年以内に正のキャッシュフローポジションに転向したことは、私たちが構築した会社の回復力の真の証」と喜んだ。第1四半期末時点の流動性は166億米ドル、調整済み純負債は191億米ドルだった。
アメリカでは、新型コロナウイルスワクチンのが急速に普及しており、今夏には集団免疫を得られる見通し。4月15日時点で従業員の44%以上がワクチンを接種している。3月の1日あたりの販売から払い戻しを差し引いた純売上高は1月の2倍に需要が急拡大しており、中央席の使用制限を5月1日から撤廃する。エド・バスティアンCEOは、「従業員と利用者を安全かつ健康に保つことが最優先事項だ」と話した。
4月〜6月の第2四半期の税引前損失は10〜15億米ドルに削減でき、7月〜9月の第3四半期には黒字化する見通し。6月までに債務を100億米ドル近く削減する。
今夏の国際市場の見通しについて、エド・バスティアンCEOは、「アメリカとイギリス間の”トラベルコリドー”が、最も論理的で価値がある。これらの市場がオープンになれば、需要は急速に伸び始めるだろう。ヨーロッパの他の地域では、南地中海に開かれる市場があるかもしれない」と語った一方、「今年後半まで、ヨーロッパへの意味のある形での開放は実現するとは思えない」、「アジアへの大規模な旅行を再開するには1年以上かかる」、「今年の冬の終わり頃には、南米が開放され始めるだろう」と、いずれも早期の国境開放には悲観的な見通しを示した。アジアでは特に、共同事業を展開する韓国に注力する。
第2四半期の予定輸送容量は最大32%、販売可能輸送容量は最大40%、収益は50〜55%、それぞれ前々年と比べて減少し、調整済み純負債は190〜195億米ドルとなることを予想している。