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子連れの電車利用促進へ、駅でベビーカー貸し出し JR東日本、全国展開目指す
JR東日本は、駅でベビーカーを借りられるサービス「ベビカル」を4月22日から開始した。子育て世代の電車移動を促進するほか、新たな収益源として全国展開を目指す。
ウェブで予約すると発行されるQRコードを、駅構内に設置されたレンタルスタンドの読み取り機にかざすことで、ベビーカーを自動的に借りられる仕組み。ベビーカーの利用範囲には制限がなく、駅の外で使うこともできる。利用料金は最初の1時間が250円で、以降30分ごとに100円ずつ加算される。日をまたいで借りることも可能で、最大料金は12時間あたり1,500円。利用の14日前から5分前まで予約できる。まずは東京、新宿、横浜など首都圏主要駅に加え、舞浜、葛西臨海公園などの行楽地の駅を含む計16駅の18か所で展開する。
このサービスは、2018年にスタートしたJR東日本の新事業創造プログラムでグループ社員が提案したアイデアが元となっている。1,000件以上の応募の中から実証実験を経て事業化が決定した。提案者はジェイアール東日本企画の森祐介さん。「ベビーカーを持って外出すると、乗り換えに時間がかかったりして大変だった」という自身の経験から、子連れでの電車移動を気軽なものにしたいという思いで妻とともに発案した。鉄道の通勤利用が減少していくことが予想される中、子育て世代の利用を促進する狙いもあるという。
今後は「JRE POINT」などの既存サービスと連携させて利便性の向上を目指す。駅構内のほか、他社の商業施設や観光案内所など日本全国への展開を検討しており、「ベビカル」を新たな収益源としていきたい考えだ。