ちはら台にスカイライナー現る 京成千原線に初入線のAE形ミステリーツアーに密着

京成トラベルサービスは4月29日、ゴールデンウィーク特別企画として「京成線ミステリーツアー」を実施した。普段はスカイライナーに使用されるAE形が営業列車として初めて千原線に乗り入れ、参加した171人がこの日限りの特別な車窓を楽しんだ。

京成線のミステリーツアーは昨年7月以来、約9か月ぶりの開催。前回はAE形を使用して、京成上野駅から成田スカイアクセス線や京成本線を経由して船橋競馬場駅まで運行された。今回のツアーは、京成上野駅から千葉中央駅まで運行する約2時間40分の行程ということだけが発表されており、使用車両や運行経路は当日のお楽しみ。抽選で選ばれた鉄道ファンや家族連れなど171人が参加した。倍率は約2.5倍だったという。

▲ミステリーツアーに使用されたAE7編成

午前8時50分、京成上野駅の1番線に姿を表したのはAE形(AE7編成)。同駅を午前9時7分に出発したミステリー列車は、毎年1月に運転されている「シティライナー91号(成田山開運号)」の時刻で、本線をしばらく進んだ。押上線に分岐する青砥駅を通過し、成田スカイアクセス線と分岐する高砂駅からはそのまま本線を走行。車内では座席番号がくじとなる抽選会が開かれ、当選者には記念品が贈呈された。

▲京成幕張本郷駅付近、JR東日本の幕張車両センター脇を駆け抜けるミステリー列車

その後、京成津田沼駅から千葉線に進路を変えたミステリー列車は、新京成電鉄の車両ともすれ違いながら、同9時50分頃に千葉中央駅に到着。AE形が営業運転で千葉中央駅に乗り入れたのは、2019年10月に実施されたツアー以来だ。当時は同駅で折り返したが、今回のミステリー列車は同駅のさらに先、ちはら台駅へ続く千原線に入線。営業列車として初めて千原線を走行した。

ちはら台駅には午前10時12分に到着。同駅は8両編成に対応していないため、1・2・8号車がホームからはみ出る状態で停車した。駅の外にはAE形のグッズ販売コーナーや撮影コーナーが設けられ、参加者が列を作っていた。ミステリー列車は午前11時25分にちはら台駅を折り返し、同42分に終着の千葉中央駅に到着した。

今回のミステリーツアーは、京成線が全線乗り降り自由の「ワンデーパス」、硬券の乗車証明書やオリジナルグッズも付いて1人4,000円だった。京成トラベルサービスは、今後もオリジナリティあふれる企画を提供していきたいとしている。

▲京成上野駅で出発を待つAE7編成

▲列車番号は「AE99」

▲千葉中央駅に停車中のAE7編成の前面展望モニター

▲千原線を走行中のAE7編成

▲京成アプリに表示されたミステリー列車の走行位置

▲ちはら台駅に乗り入れたAE7編成

▲ちはら台駅に乗り入れたAE7編成

▲ちはら台駅の外に設けられた撮影コーナー

▲ちはら台駅の外に設けられたグッズ販売コーナー

▲ちはら台駅で折り返し出発を待つAE7編成

▲終着の千葉中央駅に到着したAE7編成

▲参加者全員にプレゼントされた乗車証明書とキーホルダー