JAL、21年3月期は2,866億円の最終赤字 手元流動性は7,000億円を確保

日本航空(JAL)グループは5月7日、2021年3月期の連結業績を発表した。

売上収益は4,812億円(前期比65.3%減)、EBIT(利払前・税引前利益)は3,983億円の赤字(同4,871億円減)で、最終損益は2,866億円の赤字(前期は480億円の黒字)だった。固定費は従来発表の約1,200億円から150億円積み増した約1,350億円を削減したものの、国内線仕様のボーイング777型機の早期退役費用として約200億円を計上し、5,851億円(前年比557億円減)となった。

国際線は、旅客収入は279億円、旅客数は前年比96%減、有償旅客キロは同95.2%減、有償座席利用率は47.7%だった。旅客収入は279億円(同94.3%減)となった。

国内線は、旅客収入は1,740億円、旅客数は前年比66.5%減、有償旅客キロは同66.2%減、有償座席利用率は47.7%だった。旅客収入は1,740億円(同67.2%減)となった。

また、貨物郵便収入は1,288億円(同40.6%増)、その他の収入は1,504億円(同46%減)となった。

手元流動性は、4,083億円の現金に加え、コミットメントラインの3,000億円を加えた約7,000億円を確保している。2021年第1四半期のキャッシュバーンは月間100〜150億円程度を見込んでいる。

2022年3月期の業績予想は未定としたものの、参考情報として黒字化の目安となる旅客需要の回復水準のイメージを発表した。国内旅客需要が2019年度比で約80%以上となった場合、国際旅客需要がゼロであってもEBITの黒字化が見込めるとしている。

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