KNT-CTホールディングス、親会社や主力取引銀行から400億円を調達 債務超過解消

KNT-CT ホールディングス

KNT-CTホールディングスは5月12日、債務超過の解消に向け、減資と第三者割当増資による資金調達を実施すると発表した。

新型コロナウイルスの影響で、2021年3月期の売上高は878億8,900万円(前期比77.2%減)、最終損益は284億8,900万円の赤字となり、96億5,400万円の債務超過に陥っていた。

普通株式の希薄化が生じない、社債型優先株式による第三者割当増資を実施する。親会社の近鉄グループホールディングスから150億円、主要取引銀行である三菱UFJ銀行と三井住友銀行から貸付による資金拠出を受ける、あかりとまつかぜの2社から250億円の総額400億円を調達する。また、これらの払込み日に、同額の資本金と資本準備金の額を減少させる。調達資金のうち397億円を、クラブツーリズムやクラブツーリズムが事業構造改革や成長戦略投資のために投じる。

KNT-CTホールディングスでは、2024年度末までに、2020年度末より人員を約3分の1減らすなどの人員調整や組織再編、ITコストや事務所経費などの削減により、2022年度には約200億円の経費を減らすほか、2025年度には100億円以上の営業利益の改善を見込んでいる。