“初代”半蔵門線の8000系、25年度までに引退 08系は機器更新計画

東京地下鉄(東京メトロ)は、半蔵門線で運行する8000系19編成を2025年度までに全て新型車両に置き換えると発表した。

8000系は1981年にデビューした半蔵門線の初代車両(他社からの乗り入れ車両を除く)。千代田線用の6000系、有楽町線用の7000系を母体としたアルミ合金製の車体で、国内の営業用車両として初めてボルスタレス台車が採用された。1994年までに全19編成が製造され、2004年度から2015年度にかけてリニューアル工事を受けている。

東京メトロの車両は40年程度での置き換えが想定されており、初期編成が今年で車齢40年を迎える8000系は、8月から投入される新型車両18000系への置き換えが始まる。18000系は全19編成が2025年度までに投入される計画で、同時期に8000系の置き換えが完了する。

既に引退した6000系や7000系は一部編成がインドネシアへ譲渡されているが、8000系については「基本的には廃車。(海外譲渡など)その他は調整中」(東京メトロ車両部設計課 荻野智久課長)だという。なお、2003年デビューの08系については機器更新が計画されており、今後も継続して運用されると見られる。

▲初代半蔵門線車両の8000系(左から3編成)と2代目の08系

▲8月にデビューする3代目の18000系

■関連記事
「藤色」でイメージ一新 東京メトロ半蔵門線の新型「18000系」、8月デビュー