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誰でもゲートへ楽々移動 自動運転車いす、羽田国内線で全面展開
羽田空港第1・第2ターミナルを運営する日本空港ビルデングは、自動運転車いすを使った出発エリア内の移動支援サービスの本格展開を始めた。
パーソナルモビリティ開発を手掛けるWHILLの次世代型パーソナルモビリティ(自動運転車いす)を活用したもので、車いすに付属の端末に行き先(搭乗口)入力するだけで、保安検査場出口付近から希望の搭乗口前まで移動できる。センサーで周囲を検知しながら最大時速3キロで走行し、人の飛び出しなどがあった場合は自動で停止する。搭乗口に到着して利用者が降りると、再び自動運転で出発地点へ戻る。通常の車いすと比べ、空港係員との接触を回避できることから、感染症リスクの低減にも寄与できるという。主に移動が困難な人の利用を想定しているが、利用航空会社にかかわらず誰でも利用できる。利用無料。
空港内で自動運転車いすを使う世界初のサービスとして、2020年7月から第1ターミナルの南ウイングで展開していた。6月14日からは、第1ターミナル全域と第2ターミナルの北エリアで利用できるようになった。7月中旬からは第2ターミナル全域で利用できるようにする。順次台数を増やし、今年度中に全24台を導入する計画。
第2ターミナルを使用する全日本空輸(ANA)のオペレーションサポートセンター オペレーション企画部の川崎圭一氏は、「遠くのゲートに移動するのが不安という方や、係員に補助をお願いするのが申し訳ないと思う方が気兼ねなく使っていただけるツールになれば、より飛行機を利用しやすくなると思う」と展開拡大を歓迎した。