イースター航空、韓国の不動産大手ソンジョンが買収

イースター航空

イースター航空の韓国の不動産大手ソンジョンによる買収が、6月24日に決まった。

現地メディアによると、両社の本契約は同日午後に結ばれ、従業員の雇用を5年間維持することも盛り込まれた。買収額は約1,087億韓国ウォンで、そのうち700億韓国ウォンが未払い賃金、残りが債務の返済に充てられる。

イースター航空は2007年に設立し、2009年1月に国内線、同10月に国際線の運航を開始した。過当競争や日韓関係の冷え込みにより経営が悪化。2020年3月にチェジュ航空による買収に一旦は合意したものの、同7月に白紙化。今年1月に更生手続を申請している。2020年3月には、全便の運航を停止している。

ソンジョンは、11月の国内線の運航再開に向けた作業を行う方針で、すでに展開しているゴルフやレジャー産業と連携した事業を本格化する方針。追加資金も投じる。

聯合ニュースによると、イースター航空のチェ・ジョング前代表は6月25日、賃金の未払いと賃金から源泉徴収した保険料を会社の運転資金にまわした、勤労基準法と業務上横領に問われた裁判で、いずれも容疑を否認している。また、この他に、乗員採用で便宜を図ったとして、業務妨害や背任などの罪でも告発を受けている。