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パスポート提示不要 JAL、成田と羽田で「顔パス搭乗」運用開始
日本航空(JAL)はきょう7月19日、国際線に顔パスで搭乗できる「Face Express」の運用を始めた。
「Face Express」は顔認証技術を活用したシステムで、自動チェックイン機で最初に顔写真を登録することで、カウンターや保安検査場、搭乗口で搭乗券やパスポートを提示することなく、顔パスで一連の手続きや通過が可能になるもの。手続き時間の短縮や、係員との接触機会削減による感染症対策にも効果が期待されている。なお、撮影した顔写真などの情報は、登録後24時間以内に自動的に削除される。
顔認証システムは日本電気(NEC)が開発し、成田空港と羽田空港で4月13日から行った実証実験を経て、きょう19日から本運用が始まった。利用できるのは両空港を出発する国際線の乗客で、成田空港では午前11時45分発のシカゴ行きJL8010便が運用初便となった。JALによると、同便の乗客27人のうち7人がこのシステムを利用して出発したという。
成田空港第2ターミナルでは、自動チェックイン機16台、手荷物預け入れ機8台、保安検査場ゲート7台を導入している。また、搭乗ゲートは当初3ゲートに各3台を導入し、8月1日からは13ゲート計39台に拡大する予定。現時点では出国審査場は対象外で、従来通り職員にパスポートを提示する必要がある。
羽田空港では午前8時50分発の台北/松山行きJL97便が運用初便となり、11人が利用した。なお、同空港では係員の慣熟中のため、現時点は台北/松山線の乗客のみが対象だという。
JALのほか、全日本空輸(ANA)も同日から成田空港で「Face Express」の本運用を開始しており、導入箇所・対象航空会社ともに順次拡大していく予定。同空港を運営する成田国際空港(NAA)によると、両社の他にも「関心を持っている航空会社が数社いる」という。
航空業界では「Face Express」のように、パスポートや搭乗券と生体情報を紐づけて認証することを「OneID」と呼び、各国の主要空港が導入を進めている。
▲成田空港第2ターミナルKカウンターに導入された「Face Express」対応の自動チェックイン機
▲成田空港第2ターミナルKカウンターに導入された「Face Express」対応の手荷物預け入れ機
▲成田空港第2ターミナルの中央・南側保安検査場に導入された「Face Express」対応ゲート