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エコノミー1列がベッドとして使える「ANA COUCHii」に乗ってみた
全日本空輸(ANA)が、東京/成田〜ホノルル線にお盆に2往復を投入した、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」。この機体の1階エコノミークラス後方には、日本の航空会社として唯一となるカウチシート「ANA COUCHii(ANAカウチ)」が配置されている。東京/成田発ホノルル行きで実際に体験したので紹介したい。
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「ANAカウチ」は、隣接する3席もしくは4席を使ってカウチのように利用できる座席。普通のエコノミークラスの座席と違ってフットレストが付いており、座面と水平まで上げることができる。よって、”ガラガラのエコノミークラスを横一列使う”ものとは少々異なる。
エコノミークラスの航空券を購入し、追加料金を支払うことで利用できる。4人で4席を利用することも、1人で3席や4席を利用することもできる。おすすめの利用方法は、大人と子供の組み合わせ。大人1人と子供1人で3席、大人2人と子供1人で4席といった使い方が良いだろう。一方で、大人2人が横たわるには狭い。一部の座席だけカウチにすることもできるので、子供だけカウチで寝かせるという使い方もできる。
機内に乗り込むと、座席には専用の寝具が用意されており、さらに専用シートベルトが客室乗務員から配布された。座席ポケットの説明書や、シートモニターの動画で使用方法を確認できる。3席利用の場合、頭を窓側にして利用する必要がある。
この日は午後8時30分過ぎに成田空港を出発し、約1時間後に機内食が配られた。この日のメインは「シーフードドリア」。機内食を食べるまでは通常の座席のほうが良いだろう。デザートのハーゲンダッツ、食後の飲み物が配られた頃には午後10時。到着は日本時間午前4時ごろなので、そろそろ寝ておきたい。
カウチのセット方法は簡単。アームレストを持ち上げ、リクライニングボタンの隣にあるフットレストを持ち上げるボタンを押して、3席のフットレストを持ち上げる。あらかじめ用意されているマットと枕をセットし、専用シートベルトを取り付ける。これだけで完成だ。慣れていなくても5分ほどあれば終わる。
実際に横になってみると、使えるスペースが意外と広いということがわかる。寝返りが打てる充分なスペースがあり、足元も広々としている。複数人や子連れで利用する場合にはまた違った印象を受けるだろう。1人で利用するのであれば、ビジネスクラスよりもゆったりしているように感じた。
3時間半ほど熟睡し、起きると日本時間2時過ぎ。外はすでに明るくなり、青空が広がっていた。少しくつろいでいると、機体は徐々にホノルルに向けて降下を始めた。フットレストを元に戻し、通常の座席へ。専用のシートベルトは回収された。
1組あたりの料金は、ローシーズンとハイシーズン、人数や座席数によって異なり、ローシーズンに2名で3席を利用する場合は19,000円、1名で3席を利用する場合は59,000円など。深夜便の日本発はカウチ、昼間便のホノルル発は通常のシートといった組み合わせも可能だ。