東海道新幹線、テレワーク利用ができる「S Work車両」を10月から設置 「のぞみ号」の7号車に、Wi-Fi強化も

N700A N700S

JR東海は、東海道新幹線にビジネス利用者向けの「S Work車両」を10月1日から試行設定する。

「のぞみ号」の7号車に設定し、パソコンの打鍵音、携帯電話やウェブ会議の通話音など、仕事を進める上で最低限の作業音を出すことが認められる。新横浜〜京都駅間のN700Sでは、ビジネスサポートツールを貸し出す。EXサービスの「エクスプレス予約」と「スマートEX」からの予約専用で販売し、EXサービスで普通車指定席を予約する場合と同額で利用できる。年末年始など、設定しない場合もある。

7・8号車には、従来の「Shinkansen Free Wi-Fi」に加え、約2倍の通信容量を備えた新しい無料Wi-Fiを、10月以降順次設定する。デッキの喫煙ルームを改造し、打ち合わせなどで一時的に利用できる「ビジネスブース」も、2022年春以降、順次試験導入する。

東京・名古屋・新大阪駅の一部の待合室に、無料で利用できる半個室タイプのビジネスコーナーとコンセントポールを、9月以降順次整備する。

EXサービス会員向けのワークスペース事業「EXPRESS WORK」も、12月上旬より開始する。東海道新幹線の一部の駅に個室型、東京駅直結の丸の内中央ビルに個室や会議室を備えたオフィス型のワークスペースを展開する。