エアバスA380型機とA320ファミリーの混合乗務、JCABが承認　世界初

エアバスは、エアバスA380型機とエアバスA320ファミリーの混合乗務「Mixed Fleet Flying（MFF）」が国土交通省航空局（JCAB）から承認されたと発表した。これにより、全日本空輸（ANA）は世界で初めて、両機種の混合乗務が可能となる。

フライ・バイ・ワイヤを採用しているエアバス機は、コックピットやコントロールシステムが共通化されていることから、異なるエアバス機を並行して定期的に運航させることができる。ANAででは、エアバスA320型機やエアバスA321型機とともに、エアバスA380型機の運航資格を有したパイロットに、両機種を運航させることが可能となる。

エアバスA320型機のライセンスを保有するパイロットがエアバスA380型機を運航する場合、Cross Crew Qualification（CCQ）によって15日間でライセンスの取得が可能で、2つの機種の資格を得られるとしている。

エアバスのノースアジア地域代表でエアバス・ジャパン代表取締役社長のステファン・ジヌー氏は、「今回、JCABからA320ファミリーとA380のMFF認証を受け、ANAがその適用となる世界初の航空会社となられたことを喜ばしく思います。MFFは高い柔軟性とコスト効率をもたらし、エアバス機を運航する航空会社に大きな利点を提供します。たとえば、短距離路線と長距離路線でより効率的なパイロットの配置が可能で、待機時間や無駄な時間を省いて最大限の生産性を生み出すことができます」と歓迎した。