トゥールーズで引き渡される最後のエアバスA380型機、日本へ向けて出発準備進む 「フライングホヌ」3号機、16日にも日本へ

全日本空輸(ANA)が導入するエアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」の3号機(機体記号:JA383A)が、フランス・トゥールーズのデリバリーセンターで現地時間10月14日、報道陣にお披露目された。

ANAはエアバスA380型機を、「空飛ぶウミガメ」を意味する「フライングホヌ」の愛称で、それぞれ異なるウミガメの塗装を施している。3機目はハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジの機体で、約120人が17日間でかけて、30種類のステンシル、16色の塗料を使用して塗装作業を行い、2020年1月にドイツ・ハンブルクで塗装を完了。当初は2020年春にもフェリーフライトを行う見通しだったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、延期していた。

ハワイの「空」をイメージしたブルーの初号機は2019年3月20日、ハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンの2号機は2019年5月17日に引き渡され、それぞれ同5月24日、6月18日から路線を投入を開始している。客室構成は3機ともに、1階にはエコノミークラス383席、2階にはファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席を配置している。

エアバスの広報担当者によると、ANAへの機体がトゥールーズから引き渡される最後のエアバスA380型機となる。エミレーツ航空へ引き渡される残りの2機はドイツ・ハンブルクから引き渡しを予定しているという。エミレーツ航空は11月にも最後の機体を受領すると発表していたものの、12月にずれ込むことも報じられている。エアバスの広報担当者はコメントを避けた。

3号機は現地時間10月15日にもトゥールーズを飛び立ち、翌16日にも成田国際空港に到着する見通し。