ANA、出発準備進む「フライングホヌ」3号機 13日に機体受領、成田には16日午後にも到着へ

全日本空輸(ANA)が導入するエアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」の3号機(機体記号:JA383A)の日本へ向けた出発準備が、フランス・トゥールーズのデリバリーセンターで進められている。

日本へのフェリーフライトに先立ち、ANAは10月13日に機体を受領した。10月14日午前には機体への燃料の搭載が行われるなど、出発に向けた準備作業が慌ただしく行われている。10月15日にもトゥールーズを飛び立ち、翌16日午後にも成田国際空港に到着する見通し。

3号機は2020年1月に、ドイツ・ハンブルクで塗装を完了。3号機はハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジの機体で、約120人が17日間でかけて、30種類のステンシル、16色の塗料を使用し、塗装作業を行った。当初は2020年春にもフェリーフライトを行う見通しだったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、延期していた。

すでに、ハワイの「空」をイメージしたブルーの初号機、ハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンの2号機の2機を受領している。3号機の受領ですべてが揃うことになる。

客室構成は3機ともに、1階にはエコノミークラス383席、2階にはファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席を配置している。

エアバスの広報担当者によると、ANAへの機体がトゥールーズから引き渡される最後のエアバスA380型機となるという。