エミレーツ航空、退役したエアバスA380型機の機内バーを家具に アップルサイクルプロジェクト始動

エミレーツ航空は、退役させたエアバスA380型機のアップルサイクルプロジェクトを実施する。

使われるのは、最初に納入された機体(機体記号:A6-EDA)。2008年7月28日にドイツ・ハンブルクで引き渡された後、2008年8月1日のドバイ発ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ行きで、路線初投入。2020年3月8日のシンガポール発ドバイ行きをもって退役し、これまでに62空港に6,319便を運航した。運航終了後には、ドバイのエンジニアリングセンターで、エンジンや着陸装置などの部品を回収し、機体登録を解除した。アップサイクルプロジェクトでは、金属やプラスチック、炭素繊維複合材など約190トンが利用されるという。

アップルサイクルプロジェクトでは、アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする、FalconAircraft Recyclingと契約し、Wings Craftとともに、機内バーや客室の一部を特注の家具として販売する。この他にも数か月かけて記念品などを制作し、販売する。利益の一部はエミレーツ航空財団を通じ、世界の子どもたちの支援などに使われる。

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