エア・ドゥ、新規路線開設に向けて準備 15年下期より

エア・ドゥ

2014年3月期決算で純利益1億2300万円となったエア・ドゥ Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

 エア・ドゥ(ADO)は2014年3月期決算を発表しました。

 売上高は前年同期比9.4%増の494億9800万円、営業利益は同56.4%減の7億8300万円、経常利益は同79.9%減の3億6300万円、純利益は同80.7%減の1億2300万円。

 営業収入は2013年3月末に開設した羽田-釧路線、札幌-岡山線、同年6月に開設した札幌-神戸線の新路線展開により、前年同期比9.4%増の494億9800万円。事業費は運航便数の増加に伴う直接運航経費の増加、円安の影響による燃料費増加、運送業務委託費の増加で前年よりも12.9%増え、452億1200万円となりました。

 総旅客数は提供座席数前年同期比4.6%増の276万1000席に対し、前年同期比0.4%増の193万9000人。座席利用率(ロードファクター・L/F)は同2.9%減の70.6%。

 エア・ドゥが運航する全路線の中で最も搭乗率が高かったのは73.6%の羽田-札幌線。次いで73.0%の羽田-女満別線、72.4%の羽田-旭川線でした。

 今後、エア・ドゥは新たな事業展開として、2015年度下期以降に新規路線の開設を計画しているほか、これに向けた機材の選定も視野に入れています。また、将来の国際定期便運航のため、まずは北海道発着の国際チャーター便運航を行い、新たなマーケット開拓を推し進める方針を示しています。

 ユニットコストについては事業基盤強化を念頭に、費用適正化や生産性向上等を確実に実現し、2016年度までに10円台達成を目標に掲げています。