五輪特別機「みんなのJAL2020ジェット」、全3機の運航終了 “金の鶴丸”見納め

東京オリンピック・パラリンピックに向けた日本航空(JAL)の特別デカール機「みんなのJAL2020ジェット」3号機(エアバスA350-900型機、機体記号:JA06XJ)が12月12日、運航を終了した。ラストフライトは沖縄/那覇発、東京/羽田行きのJL912便だった。

「みんなのJAL2020ジェット」は、2019年4月8日にボーイング777-200型機(機体記号:JA773J)を使用した1号機がデビュー。続いて同年7月11日には、ボーイング767-300ER型機(機体記号:JA601J)を使用した2号機が就航した。

3号機は7月20日の東京/羽田〜札幌/千歳線JL515便で運航を開始。1・2号機は公式マスコットの「ミライトワ」と「ソメイティ」を機体側面に大きく描いたデザインだったが、3号機は大会に出場した16人のアスリートを描き、JALのコミュニケーションスローガン「Fly for it!」や「がんばろう日本!」の標語を金色であしらった。左側には内村航平選手(体操)や、同社とパートナー契約を結んでいる錦織圭選手(テニス)など9人、右側には同じくパートナー契約を結ぶ上地結衣選手(車いすテニス)や、同社アスリート社員の加納虹輝選手(フェンシング・エペ)など7人が並ぶ。コロナ禍の世の中を照らして元気を届けたいという思いから、同社として初めて金色で描かれた尾翼の鶴丸ロゴが特徴だった。デカールの面積は400平米で、枚数は224枚にも及んだ。

当初の運航期間は11月末までの約4か月とされていたが、終了時期が繰り下がり12月12日まで運航された。最終日は東京/羽田〜沖縄/那覇線を1往復し、ラストフライトとなった東京/羽田行きJL912便は午後5時38分に到着した。

▲金色のトーイングトラクターとコンテナ(2021年7月20日撮影)

2号機は昨年11月7日、1号機は今年2月21日に運航を終了しており、3号機のラストフライトをもって全3機の「みんなのJAL2020ジェット」は見納めとなった。なお、3号機の就航に合わせて用意された、金色の特別デザインのトーイングトラクターやコンテナも順次、通常デザインに戻されるという。

■関連記事
さらば“金の鶴丸” 「みんなのJAL2020ジェット」羽田発最終便、金メダリストらが見送り