鬼殺隊が全国の空へ ANA「鬼滅の刃」ジェット、運航開始

アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを機体に描いた全日本空輸(ANA)の特別デザイン機「鬼滅の刃じぇっと−壱−」が1月31日、国内線に就航した。初便となった東京/羽田発、福岡行きNH241便は、乗客143名を乗せて出発した。

「鬼滅の刃じぇっと−壱−」は、ボーイング767-300ER型機(機体記号:JA616A)の機体側面に、キャラクターの竈門炭治郎、竈門禰豆子、我妻善逸、嘴平伊之助を描いたデカール機。片面60枚ずつ、計120枚のデカールが使われており、片面あたりのデザイン部分のサイズは縦約3メートル、横32メートルとなっている。貼り付け作業は1月21日から28日まで8日間かけて羽田空港で行われた

▲成田空港に到着した「鬼滅の刃じぇっと−壱−」(1月30日撮影)

1月31日の定期便就航に先立って、30日にはANAマイレージクラブ(AMC)会員を対象とした成田空港発着の周遊チャーターフライトが実施され、東北地方方面へ「刀」の形をイメージした航路で飛行した。定期便の初便となったNH241便は、羽田空港の65番スポットを午前7時26分に出発。横断幕を持ったグランドスタッフと整備士や、早朝から展望デッキに集まった航空ファンらに見送られ、C滑走路を午前7時39分に離陸した。

機内には、炭治郎の羽織の柄をイメージした緑の市松文様のヘッドレストカバーが設置され、客室乗務員は禰豆子の着物をイメージしたエプロンを着用してサービスする。さらに、離陸・着陸時には4人のキャラクターによる特別な機内アナウンスが流れる。

今後、2月15日までは毎日、東京/羽田〜札幌/千歳・大阪/伊丹・福岡線を各1往復する固定スケジュールで運航する。各空港の出発初便では、記念品としてオリジナルデザインの手帳を配布する。2月16日以降はボーイング767型機の就航路線で2023年1月まで運航される予定。また、今年度内には2機目となる「鬼滅の刃」コラボジェットも就航する。

▲羽田空港で出発準備中の「鬼滅の刃じぇっと−壱−」

▲グランドスタッフや整備士、展望デッキに集まったファンに見送られて出発する「鬼滅の刃じぇっと−壱−」

▲機内に設置された特別デザインのヘッドレストカバー

▲ドリンク提供用の紙コップ

▲就航地のカウンターのサイネージには炭治郎らキャラクターが登場することも

▲初便の乗客に配られた記念品

■ダイヤ
NH241 東京/羽田(07:25)〜福岡(09:30)
NH246 福岡(10:20)〜東京/羽田(11:55)
NH25 東京/羽田(13:00)〜大阪/伊丹(14:10)
NH30 大阪/伊丹(15:00)〜東京/羽田(16:10)
NH73 東京/羽田(17:00)〜札幌/千歳(18:35)
NH78 札幌/千歳(19:30)〜東京/羽田(21:10)