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JALグループ、国内線運賃刷新 特典航空券の必要マイル数は変動制に
JALグループは、2023年4月12日搭乗分から国内線運賃を全面的にリニューアルする。5月17日から販売を開始する。
現在の大人普通運賃、特便、先得などの9種類の運賃を廃止し、「フレックス」、「セイバー」、「スペシャルセイバー」の3種類へ統合する。クラスJ、ファーストクラス運賃の設定方法も見直す。
大人普通運賃は搭乗日まで購入できる「フレックス」、各種特便運賃は搭乗1日前まで購入できる「セイバー」、各種先得運賃は搭乗28日まで購入できる「スペシャルセイバー」になる。いずれも混雑状況によって価格が変動する。
「フレックス」は、普通席は混雑状況に応じて2種類の価格を設定する。クラスJとファーストクラス運賃は普通席運賃を基準とした一律上乗せを変更し、距離に応じて個別に運賃を設定する。
新運賃では、大人普通運賃でのみ適用していた往復割引(通常期の幹線の割引率は8〜10%)をどの運賃の組み合わせでも設定し、いずれも5%が割引となる。同様に、小児割引は25%、障がい者割引は20%、介護帰省割引は10%を割り引く。複数便を乗り継ぐ旅程でも、通しでの購入で割引となる運賃も設定する。
小児割引は現在、大人普通運賃から50%となるものの、各運賃から25%が割引となる。「フレックス」では値上げとなるものの、「セイバー」や「スペシャルセイバー」ではこれまでより割安になる。
また、クラスJは1,000円、ファーストクラスは8,000円を一律で加算することで利用できたものの、今後はいずれも個別の運賃を設定する。これにより、クラスJやファーストクラス運賃と普通席運賃の価格差は、路線ごとに異なるようになる。
払戻手数料は廃止し、取消手数料に一本化する。「セイバー」では5%、「スペシャルセイバー」では5〜50%、「往復セイバー」では50%相当を、税抜運賃額から徴収する。
国際線で導入している、予測残席に応じて変動する「特典航空券PLUS」を国内線にも導入する。現在は「特典航空券」か「いつでも特典航空券」の2種類の設定があるものの、「特典航空券PLUS」では混雑状況に応じてマイル数が細かく変動する。「おともdeマイル割引」は廃止する。