欧州の一部航空会社、ロシア上空の飛行できず ルフトハンザ機引き返し

ヨーロッパ各国とロシアは、互いに航空機の領空の飛行を相次いで禁止した。

報道によると、イギリス、ドイツ、ブルガリア、チェコ、ポーランド、ルーマニア、スロベニア、ラトビア、リトアニア、エストニアが、ロシア機の飛行を禁止した。同様にロシア当局も、これらの国の航空機の飛行を禁止している。

この措置に伴い、いずれも航空機位置情報サービスの「RadarBox」によると、現地時間2月26日のフランクフルト発東京/羽田行き、ルフトハンザ・ドイツ航空LH716便は、フランクフルトを離陸後、バルト海からリトアニア上空に入り、ロシアに差し掛かる前に引き返しを決めた。

同2月27日の北京発フランクフルト行き、ルフトハンザ・ドイツ航空LH725便は、定刻から30分以上遅れて出発。通常はモンゴルからロシア上空を飛行するものの、カザフスタン上空などを迂回して飛行し、フランクフルトには約2時間遅れて到着する見通し。

ロシア当局はスイスの航空会社に対する同様の措置をとっていないものの、同2月26日のチューリッヒ発東京/成田行きのLX160便は、ロシア上空を飛行しないルートで飛行し、約1時間遅れで到着した。