ロシア当局、ロシアの航空会社に外国への運航停止を勧告　リース機差押えを回避

ロシア連邦航空局は、ロシアの航空会社に対し、ロシアから外国へ向かう便の運航を3月6日から停止することを勧告すると発表した。

これは、ロシアの航空会社が外国の企業からリースされている機体が、差し押さえなどによる海外で留め置かれることを避けるためとしている。また、3月8日以降は外国からロシアへ向かう便の運航停止を勧告する。航空調査会社のシリウムによると、外国の航空会社によるロシアの航空会社へのリース機は約515機、時価総額は約100億米ドルで、世界全体のリース機の約3.2％に相当する。

この発表を受け、アエロフロート・ロシア航空とオーロラ航空は、3月8日以降にロシアへ出発する便の航空券を所持している人の搭乗を、3月6日以降は認めないことを決めた。片道航空券の所持者や外国籍者の利用など、一部の例外は認める。

このため、ロシアへの渡航は、ロシア領空の飛行が制限されていない、カタールやアラブ首長国連邦（UAE）、トルコなどの経由便を利用する必要がある。