顔認証搭乗「Face Express」、システム運用再委託先社員が個人情報を不正持出し 1,046名分

東京国際空港ターミナルと日本空港ビルデングは、顔認証による搭乗サービス「Face Express」のシステム運用の再委託先であるエアリンクの元社員が、個人情報を不正に持ち出していたことを明らかにした。

「Face Express」は、乗客が自動チェックイン機で顔写真を登録すると、自動手荷物預け機、保安検査場入口、搭乗口を顔認証のみで通過できるもの。羽田空港と成田空港に設置し、2021年4月から実証実験として展開の上、同7月から本格運用を行っていた。

エアリンクの元社員は管理者権限を悪用し、1,046名分の個人情報を不正に社外に持ち出していた。エアリンクは専門機関による検証作業を経て、社員から回収したデータを削除し、第三者に漏洩した形跡はないことを確認したという。