エミレーツ・グループ、需要回復も通期業績は赤字 dnataは黒字化

エミレーツ航空(エアバスA380型機)

エミレーツ・グループは、2022年3月期の業績を発表した。新型コロナウイルスの影響が長期化したことにより、38億UAEディルハム(約10億米ドル)の損失を計上した。

エミレーツ航空は損失を前期から大幅に縮小し、地上支援を手掛けるdnataは黒字化しており、グループ全体での業績は大幅に改善している。売上高は662億UAEディルハム(約181億米ドル)、現預金は258億UAEディルハム(約70億米ドル)となった。

エミレーツ航空は、売上高が前期比91%増の592億UAEディルハム(約161億米ドル)となり、世界的な運航拡大や旅客便の再開が影響した。エアバスA380型機5機を受領し、完納している。

dnataは、売上高が前期比54%増の86億UAEディルハム(約23億米ドル)となり、最終損益は1.1億UAEディルハム(約3,000万米ドル)の黒字となった。イージージェットのグローバル機内販売サービスの買収のほか、貨物施設や空港ホスピタリティ施設、小売施設の新設が寄与した。

運航拡大に伴い、一時解雇や待機となっていた従業員は再雇用された。これにより、グループ全体の従業員数は前期比13%増の85,219人となった。

また、主要株主であるドバイ政府から35億UAEディルハム(約9億5,400万米ドル)の追加出資を受けたほか、業界支援プログラムにより約8億UAEディルハムの救済資金を受け取った。

詳細はこちら