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JALとの関係性強化を強調、787導入遅延も「熱意は薄れず」 ハワイアン航空ピーター・イングラムCEOインタビュー【#IATAAGM 2022】
ハワイアン航空のピーター・イングラム最高経営責任者(CEO)は、カタールの首都ドーハで国際航空運送協会(IATA)の年次総会(Annual General Meeting、AGM)の開催を前に、本誌のインタビューに応じた。
ーーようやくIATA AGMが完全な対面形式で開催されました。航空業界として意義のあることだと思うがどう感じているか。
「このように業界が集まって、私たちが共有する課題や機会に取り組むことは、本当に重要なことだと思います。この総会は、世界中の航空会社だけでなく、サプライヤーや貸し主など、業界の他のパートナーとも会うことができる良い機会なのです。ですから、また年次総会を開催できるのは素晴らしいことです。昨年はボストンで開催しましたが、海外旅行がより本格的に再開される中、業界にとって新たな日常を取り戻す重要なきっかけとなりました」
ーーアメリカではインフレが進んでいる。円安、ウクライナ問題、原油価格の値上がりといった問題は事業にどういった影響を与えるか。
「燃油価格や人件費の高騰など、コスト面では確かに圧力がかかっていると思いますし、それが当社や業界に影響を与えています。現在の環境下で、なんとか乗り切らなければなりません。しかし、私たちのネットワーク全体には本当に強い需要があり、それが2022年以降、私たちのビジネスが健全に戻ることに役立っています」
ーーアメリカではリベンジ旅行の需要が増えた。多くのアメリカの航空会社によるハワイ路線が増えて、価格競争が起きている。その影響はあるか。
「ハワイアン航空は、ハワイ諸島を発着する人々のニーズに特化し、世界の大手航空会社と競争することで、歴史的に非常に成功してきました。アメリカから日本、北アジア、オーストラリア、ニュージーランドへの旅行でも、世界最大の航空会社と競争することができました。過去に成功したように、今後も成功が続くと期待しています」
ーー8月から日本路線は3路線ともデイリー運航になる、日本路線のビジネスについてどう考えているか。
「日本のネットワークを再構築することに重点を置いています。他のネットワークの機会も常に探していますが、現時点で発表できるものはありません。日本での旅行規制はすでに緩和され始めていますが、今後数か月はこの状態が続き、非常に強い潜在需要があるものと期待しています。日本からハワイへの旅行需要は、日本の旅行者のハワイに対する親近感を考えると、非常に大きなものです。成田、羽田、大阪へのデイリー運航の再開は、8月以降、長期的に重要なステップとなります。札幌や、パンデミック前に就航していた福岡への便も復活させる予定です。2023年に向けて、日本とハワイを結ぶネットワークが、パンデミック前の状態に戻っていくことを期待しています」
ーー他のアジア路線についてはどう考えているか。
「私たちの短期的な焦点は、特に日本とのネットワークの回復を継続することです。ハワイへの訪問者は、私たちの国際的なネットワークの最も大きな部分を占めています。そして、その先にあるもの。ハワイへの旅行需要が満たされていない場合、その機会を探し続けることになると思います。そして、いずれはそのような機会が訪れると思います。そして、具体的な発表があると思います」
ーーオセアニア路線についてはどう思うか。
「オーストラリアとニュージーランドには、何年も前からサービスを提供しています。現在、オーストラリアではすでにシドニーへのサービスを再開し、良い需要を確認しています。7月からはオークランド路線も復活し、これらも当社のネットワークの重要な一部となっていきます」