大韓航空ら、羽田〜ソウル/金浦線を2年4か月ぶり再開 4社で週8往復

大韓航空は6月29日、東京/羽田〜ソウル/金浦線を再開した。コロナ感染拡大の影響で運休した2020年3月9日以来、約2年4か月ぶりの運航再開となる。当面は、ビジネスクラス8席、エコノミークラス165席の計173席仕様のボーイング737-900ER型機を使用し、水・土曜の週2便の運航となる。

再開初便のKE707便は、ソウル/金浦を午前9時1分に出発し、同11時4分に東京/羽田に到着した。同社によると、初日の乗客数は出発・到着ともに約50名程度にとどまるが、7月6日以降は100名以上の利用を見込んでいるという。再開初日を迎え、同社の妹島禎也東日本支店長は、「羽田〜金浦線は日韓の経済交流を支える基幹路線。(再開は)一言で嬉しい」と話した。

東京/羽田〜ソウル/金浦線は日韓両政府の合意を受け、大韓航空のほか、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、アシアナ航空の3社も6月29日から順次再開する。当面は4社で各週2便の計週8便を運航する。各社の運航計画は、JALが6月30日から木・日曜の週2便、ANAが7月1日から月・金曜の週2便、アシアナ航空が6月29日から水・土曜の週2便となる。

▲大韓航空・妹島禎也東日本支店長

妹島支店長によると、コロナ禍以降は出張利用のビジネス客が月曜日にPCR検査を受け、水曜日に出発するケースが増えているという。7月中のビジネスクラスは全便満席となっており、同クラス8席のボーイング737-900ER型機では「明らかに足りない」(同支店長)ため、近日中にボーイング777型機への大型化を計画しているという。時期については「機材のメンテナンスや運用の関係でもう少し時間がかかるが、夏休みシーズン前には投入したい」としており、増便についても「政府の認可が下り次第対応したい」とした。

韓国政府は6月1日から、外国人観光客向けの短期滞在ビザ発給を再開。6月29日現在、ワクチンの接種有無にかかわらず隔離なしでの入国が可能となっているものの、コロナ禍以前に日韓間で実施されていたノービザ渡航制度の再開の見通しは立っていない。

▲約2年4か月ぶりに東京/羽田〜ソウル/金浦線の運航を再開した大韓航空

▲大韓航空とともに東京/羽田〜ソウル/金浦線の再開初日を迎えたアシアナ航空

■ダイヤ
KE708 東京/羽田(12:25)〜ソウル/金浦(14:45)/水・土
KE707 ソウル/金浦(09:00)〜東京/羽田(11:10)/水・土