エアアジアX、日本発着米本土路線開設狙う ロサンゼルス、サンフランシスコに照準【インタビュー】

エアアジアX

エアアジアXのベンヤミン・イスマイル最高経営責任者(CEO)は、日本発着のアメリカ本土路線の就航計画には変更なく、実現を目指していることを、本誌のインタビューで明らかにした。

クアラルンプールとアメリカ本土を結ぶ計画で、途中の経由地として東京/成田、大阪/関西の2つの空港のいずれかを見込んでいるとした。アメリカ本土の乗り入れ都市はロサンゼルスとサンフランシスコのいずれかから選定中で、それ以外の都市は計画に含まれていないとしている。

エアアジアXは、クアラルンプール〜大阪/関西〜ホノルル線を運航しており、10月にも運航を再開する計画。一方で、アメリカ連邦航空局(FAA)が2019年、マレーシアに対する安全性レベルをカテゴリー2に引き下げたことから、新規路線開設や増便などができなくなっている。当時、グループCEOのトニー・フェルナンデス氏はブルームバーグのインタビューで、マレーシア以外の航空会社で路線を展開する可能性があるとして、「トニーおじさんはアメリカに行く方法をたくさん持っています」とコメントしていた。また、旧エアアジア・ジャパンは、2020年度にもシアトルへの乗り入れを目指していた。

東京/成田〜ロサンゼルス線には先行して、ZIPAIR Tokyoが就航。それ以外の路線は格安航空会社(LCC)が乗り入れていない。