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JALら、ノルウェー産生サバ「サバヌーヴォー」流通拡大へ 初荷が羽田到着
日本航空(JAL)とJALUXらが新たな“秋の味覚”として日本での流通拡大をめざす、ノルウェー産の天然生サバ「サバヌーヴォー」の初荷が9月16日、羽田空港に到着した。首都圏や関西のスーパー等で販売するほか、JALの国内線ファーストクラスの機内食としても提供する。
サバヌーヴォーの輸入は2021年に続く2年目。9月下旬〜11月初旬頃に旬を迎えるノルウェー産の生サバの中で、重さ500グラム、脂肪率30%以上のものだけがサバヌーヴォーと名付けられ、日本向けに出荷される。ノルウェー産のサバは一般的に冷凍状態で輸入されており、JALUXによると、生のまま日本に輸入するのはサバヌーヴォーの取り組みが初めてだという。
9月16日に到着した初荷は約800キロ。ノルウェーと日本を結ぶ直行便は運航されていないため、水揚げ後にイギリスまで輸送し、現地時間9月15日のロンドン/ヒースロー発JL42便(ボーイング787-9型機、機体記号:JA837J)で羽田空港に翌16日の午前7時15分に到着した。今後は水揚げ状況に応じ、11月上旬頃まで合計60トン程度を輸入する計画。
到着したサバは、ロピアの首都圏店舗、イオンの首都圏・関西圏の一部店舗、コストコの国内全倉庫店で9月17日から順次販売するほか、9月21日からはJAL国内線ファーストクラスの朝食メニューで「サバのだいだい胡椒焼き」として提供する。対象便は、9月21日から30日までの東京/羽田到着便と、大阪/伊丹発の沖縄/那覇到着便、10月21日から30日までの東京/羽田出発便。このほか、9月16日・17日の2日間、東京・港区の品川シーズンテラスで開催する「サバヌーヴォーフェス」で、各種サバ料理として提供する。
JALUXとJALは、コロナ禍における内食需要の高まりをきっかけに「海外の旬のおいしさを届けたい」と協議を開始。JALUXの現地駐在員が生サバの空輸を発案したという。同社の髙濱悟代表取締役社長は、「ボジョレーヌーヴォーにちなみ、サバの初物という意味で命名した。日本では秋というとサンマのイメージが強いが、秋といえばサバヌーヴォーという認知を広めたい」と話した。
▲「サバヌーヴォー2020」日本上陸イベントで、羽田空港に到着した初荷を確かめるJALUXの髙濱悟代表取締役社長(左から二人目)ら