緑の塗装のANA機が登場 「ANA Green Jet」、10月5日の羽田〜サンフランシスコ線でデビュー

全日本空輸(ANA)は、サステナビリティをテーマとしたボーイング787-9型機の特別塗装機「ANA Green Jet」(機体記号:JA871A)を10月5日から運航する。

ANAが2021年6月に立ち上げた、持続可能な社会の実現と企業価値向上に向けた取り組み「ANA Future Promise」の象徴として運航するもので、機体の左側に「緑」、右側に「水」をモチーフとした塗装を施した。通常は「トリトンブルー」と「モヒカンブルー」で塗られている垂直尾翼も、全体のデザインに合わせて2種類の緑色で塗装。緑色の尾翼は、ANAウイングスが2010年から2018年まで運航したボンバルディアDHC8-Q400型機の特別塗装機「エコボン」(機体記号:JA856A)以来、約4年ぶりの復活となる。

さらに、機体左側中央には「ANA Future Promise」の、右側中央には持続可能な航空燃料(SAF)の活用を通じて二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す取り組み「SAF Flight Initiative」のロゴを描いた。

運航中は、地球環境に配慮した素材を使用した機内食容器や機内サービス品を使用するほか、二酸化炭素(CO2)排出量を抑制するオペレーションなどの施策を実施する。第1弾として、空気抵抗低減とCO2排出量削減効果が見込まれる「リブレットフィルム」と呼ばれる加工を機体に施し、耐久性等を検証する。

10月5日から国際線の欧米路線を中心に投入する予定で、初便は午後10時55分東京/羽田発のサンフランシスコ行きNH108便となる。今後、ボーイング787-8型機(機体記号:JA874A)にも同様の塗装を施し、11月から国内線に投入する。