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エア・ドゥとソラシドエアが経営統合 4年後に協業効果45億円目指す
AIRDO(エア・ドゥ)とソラシドエアは10月3日、共同持株会社「リージョナルプラスウイングス」を設立した。経営の効率化により、コロナ禍で毀損した財務基盤の早期回復を目指す。羽田空港では記念式典が開かれ、エア・ドゥの草野晋社長とソラシドエアの高橋宏輔社長が両社の出発便を見送った。
新会社は東京都大田区に本社を置き、代表取締役会長にはエア・ドゥの草野社長、代表取締役社長にはソラシドエアの高橋社長が就任する。資本金は1億円。両社はブランドを維持したまま、株式移転により新会社の傘下に入る。
▲リージョナルプラスウイングスの草野晋会長(左)と高橋宏輔役社長
今後、本社機能の一部を集約し、将来的には整備機能も新会社へ集約する。業務や規程の共通化や共同調達によるスケールメリットを活かしてコスト削減と生産性向上を図り、2026年度には両社で45億円以上の協業効果を目指す。
2019年度の両社の営業収入は約870億円、経常利益は約30億円(いずれも単純合算値)だったものの、2021年度にはコロナ禍により営業収入約530億円、経常損失100億円に落ち込んでいる。経営統合により2026年度には営業収入約1,000億円、経常利益約90億円を見込む。
新会社の設立を記念して羽田空港で開かれた式典で草野会長は、「両社が新しい事業環境を生き抜き、より一層快適な空の旅を提供する」と決意を新たにした。
また、午後1時50分発の札幌/千歳行きHD25便と、午後2時発の宮崎行き6J23便では、草野会長と高橋社長が揃ってゲートに立ち、利用者に記念品を手渡した。両便はそれぞれ130名(うち幼児2名)、121名(同3名)が利用。草野会長と高橋社長、両社の客室乗務員らが地上から手を振って出発を見送った。
▲新会社の設立記念として11月30日までの期間限定で、ソラシドエア便の機内サービスで提供しているアゴユズスープをエア・ドゥ便で、エア・ドゥ便で提供しているオニオンスープをソラシドエア便でも提供する