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JAL、“ドイツの正面玄関”フランクフルト就航60周年 現在は北回りで15時間半
日本航空(JAL)の東京とフランクフルトを結ぶ路線が10月4日、就航60周年を迎えた。成田空港ではきょう5日、フランクフルト行きJL407便の出発に合わせて記念式典が開かれ、赤坂祐二社長が利用者に感謝を述べた。
東京とフランクフルトを結ぶ路線は、南回り欧州線として1962年10月4日に週2便で開設。コンベアCV880型機で羽田から香港、バンコク、クウェート、カイロなどを経由してロンドンに向かう路線だった。6年半後の1969年4月には、北回り欧州線もフランクフルトを経由するようになり、さらに4年後の1973年3月には、ボーイング747-200型機でアンカレッジとハンブルグを経由する北回りフランクフルト線が開設された。1978年5月に成田空港が開港してからは、成田発着に移管。同空港に到着した最初の旅客便は、フランクフルト発のJL446便(当時)だったという。1988年には直行便が就航。現在はボーイング787-9型機で月・水・金・土・日曜の週5便を運航している。
▲JL407便の利用客に記念品を手渡すJALの赤坂祐二社長(右から2人目)と、4代目制服を着た客室乗務員
60周年当日となる10月4日は運航便がなかったため、記念式典は翌5日に実施。1967年から1970年にかけて使用されたスカイブルーの4代目制服を着た客室乗務員が登場したほか、チェロ奏者の上村文乃さんがドイツ出身の作曲家であるバッハやメンデルスゾーンの楽曲の演奏を披露。さらに、現地で活躍するサッカー元日本代表キャプテンの長谷部誠さんがビデオメッセージを寄せた。あいさつに立った赤坂社長は、「ハンブルグ、デュッセルドルフ、ベルリンなど、時代ごとに色々な就航地があったが、フランクフルトだけは60年間一貫して運航を継続している」とドイツ路線の歴史を説明し、「まさにドイツの正面玄関と言っても過言ではない」と話した。
JL407便はビジネスクラス44席、プレミアムエコノミークラス35席、エコノミークラス116席の計195席ところ、それぞれ29名、21名、90名の計140名が利用。横断幕を持った社員に見送られ、午前9時24分に出発した。ロシア・ウクライナ情勢を受け、北回りで15時間35分かけてフランクフルトに向かう。なお、同便は12月1日から週7便のデイリー運航となる予定。