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ANA、ヴィーガン・ベジタリアン・グルテンフリー機内食刷新 “誰が食べてもおいしい食事”に
全日本空輸(ANA)は、国際線で提供している特別機内食のうち、ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリーの3つのメニューを刷新する。フレンチシェフの髙山英紀氏とのコラボレーションによるもので、11月1日から提供する。
ANAの機内食は通常のメニューに加え、アレルゲンや宗教などに対応した24種類の特別メニューがある。日本でも個人の価値観に基づいた様々な食習慣が広がりを見せる中、すべての利用客により嗜好に合った食事を楽しんでほしいと、肉、魚、卵、乳製品など動物由来の食材を一切使用しないヴィーガンメニュー、肉や魚を使用しないベジタリアンメニュー、グルテンを含む小麦などの穀物類やそれを原料とした食材を使用しないグルテンフリーメニューの3つの特別機内食において、髙山氏とのコラボした新メニューを開発した。
ヴィーガンメニューは、「グリーンカレーと五穀米」をメインに、アペタイザーとして「カリフラワーと豆腐のムース 野菜のジュレ掛け」「生春巻 とんぶりドレッシング」を提供。グリーンカレーはココナッツミルクをベースに、昆布出汁やバナナで下味をつけた。五穀米にすることで栄養価を高めた。
ベジタリアンメニューのメインは、「豆腐のラザーニァ仕立て ごぼうと胡麻の香り」。大豆ミートや豆腐、ホウレンソウ、ゴボウとゴマのフィリングを重ね、ラザニア風に仕立てた。味を補うため、白味噌など日本らしい食材を使っているという。アペタイザーは「オニオンとセロリアックのムース」、「野菜のトルティーヤ 人参のサルサソースで」を提供する。
グルテンフリーメニューのメインは、「チキンのクリーム煮 キャロットバターライス添え」。オニオンや白ワインと合わせたモモ肉を煮込み、バターライスは彩りを重視してニンジンで色付けした。アペタイザーは「ボイル海老とカリフラワー豆腐のムース」「蛸と野菜のセビーチェ」。
髙山氏は2019年11月から、ANAの機内食をプロデュースするシェフチーム「THE CONNOISSEURS」に参加。アジア路線のビジネスクラス洋食メニューなどを開発してきた。かねて健康食や介護食の開発に取り組んでいたことがきっかけで、特別機内食の刷新に際しても声がかかったという。昨年10月には特別機内食におけるコラボ第1弾として、低糖質、低脂肪、低カロリー、低塩の4つのメニューを刷新している。
髙山氏は、「特別機内食に親しみがない人が食べてもおいしい食事というのは新しい試み」と話す。ヴィーガンメニューは根菜類も使用しないというANA独自の規定があり、特に開発に苦労したという。
今回刷新した3つのメニューは、日本発の国際線全路線、全クラスでオーダー可能。出発予定時刻の24時間前までの予約が必要となる。いずれも内容は各クラス共通だが、盛り付けなどは異なる。
▲11月1日から提供する新たなヴィーガンメニュー(エコノミークラス)