ANA、ビジネスクラス機内食を自宅で 1年ぶり新メニュー「大山どりの香味揚げ」発売

全日本空輸(ANA)は、国際線ビジネスクラスで実際に提供していた「大山どりの香味揚げ」をメインにした機内食セットのネット販売を11月1日午前10時から始める。2021年11月に発売した「ハンバーグステーキセット」に続く第2弾で、1年ぶりの新メニューとなる。

ANAは2020年12月から非航空事業強化の一環として、国際線エコノミークラス機内食のネット販売を開始。約1年で125万食を売り上げる好評を得た。これを受けて2021年11月からビジネスクラスメニューのネット販売にも乗り出し、第1弾として「ハンバーグステーキセット」を発売。今年9月末時点で累計2,000セットを販売したという。

ビジネスクラス第2弾は、「大山どりの香味揚げ 黒酢ソース」と「抹茶ムース」、3種類のオリジナルブレッドのセット。メインディッシュの大山どりの香味揚げは、2021年6月から8月にかけて欧米路線で提供していたメニュー。紹興酒と醤油に漬け込んだ大山どりを揚げ、焼き野菜やガーリックライスを付け合わせた。海鮮醤や黒酢に山椒を効かせたソースが独特で、機内食のメニュー開発を統括するANAケーリングサービス(ANAC)の清水誠総料理長は「和とも洋とも中華とも言えない味わいでインパクトがある。美味しく仕上がっていると思う」と太鼓判を押す。

抹茶ムースは2019年1月に欧米路線で提供していたもので、大納言入りの黒糖ジュレを下層に、宇治抹茶のムース、アーモンドムースを重ね、上層にゴマの生クリームと抹茶のナパージュを乗せた5層仕立て。「本来ならバニラムースなどを使うところだが、意外な組み合わせにしたかった」(ANAC・相田紀昭ペストリーシェフ)と、抹茶の後味との相性がいいアーモンドムースを合わせたという。機内提供時はケーキ型だったが、販売用はカップタイプに変更している。

オリジナルブレッドはイタリアでポピュラーなチャバッタ、エゴマ油を使ったフォカッチャ、米粉パンの3種類。いずれも2019年にアジア路線や欧米路線で提供されていた。

2人前セットで税込10,000円。公式通販サイト「ANA STORE/ANA ショッピング A-style」および「ANA公式ギフトショップ楽天市場店」で取り扱い、冷凍便での発送となる。