韓国新興LCC・フライカンウォン、成田〜襄陽線就航 BTSなど“韓流の聖地”への直行便

韓国・江原道の襄陽空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のフライカンウォンは10月30日、東京/成田〜襄陽線を開設した。同社にとって初めての日本路線で、日本と襄陽を結ぶ初の定期路線となる。

186席または189席仕様のボーイング737-800型機で、月・水・金・日曜の週4便を運航する。成田国際空港では第2ターミナルを使用する。当初は9月30日の就航を予定していたが、コロナ禍の影響で延期となっていた。襄陽は日本海に面した自然豊かな地域で、フライカンウォンによると、韓流ドラマやK-POPのミュージックビデオの撮影地になるなど“韓流の聖地”と言われている。襄陽が位置する江原道には、アイドルグループ「BTS」のアルバムジャケットを撮影したバス停のセットがあり、人気の観光地となっているという。

現地発の初便となる4V313便は170名が利用。成田空港では就航を祝う放水アーチで迎えられ、定刻より4分早い午後1時21分に到着した。折り返しの4V314便の利用者は数十名程度に留まったものの、満席近い予約が入っている日もあるという。

▲フライカンウォンの姜承華・成田空港支店長

フライカンウォンは2019年11月に運航を開始。現在は3機のボーイング737-800型機で、襄陽〜済州線などの国内線や、襄陽〜ハノイ線などの国際線を運航している。年内にはエアバスA330-200型機を導入予定で、貨物事業への参入も検討している。同社成田空港支店の姜承華支店長は「ようやく日本のビザ問題が撤廃され、両国の関係も明るくなった」と話し、「成田が日本路線の始まり」として、年度内を目標に大阪/関西・福岡・名古屋/中部・札幌/千歳に就航する考えを示した。

▲成田空港に到着する4V313便

▲成田空港に到着する4V313便

▲成田空港を出発した4V314便

▲4V314便の利用者に配られた就航記念グッズ

■ダイヤ
4V314 東京/成田(14:55)〜襄陽(17:25)/月
4V314 東京/成田(14:25)〜襄陽(16:55)/水・日
4V314 東京/成田(10:55)〜襄陽(13:25)/金
4V313 襄陽(07:55)〜東京/成田(09:55)/金
4V313 襄陽(11:25)〜東京/成田(13:25)/月・水・日