フィンエアー、22年第3四半期は営業利益計上 純損益は3期連続赤字見込む

フィンエアー(エアバスA350-900型機)

フィンエアーグループは、2022年第3四半期(7月〜9月)の業績を発表した。

売上高は7億1,920万ユーロ、営業利益は1,920万ユーロ、純損益は為替差損などにより3,720万ユーロの赤字となった。営業利益の計上は2019年第4四半期以来。自己資本比率は8.3%に落ち込んだ。旅客数は280万人、座席利用率は80.1%と好調だったものの、燃油の高騰によって約1億2,500万ユーロのコスト増となった。

2022年1月〜9月期の損益は赤字が続いており、営業損益は2億3,860万ユーロの赤字となった。通期でも3期連続で大幅な赤字を見込んでおり、収益性の改善や財務体質強化の戦略を準備しており、秋の間にも作業を完了するとしている。

ヨーロッパとアメリカでの需要は正常化しており、2019年と比較した供給量は、第3四半期には70%、第4四半期には第3四半期よりわずかに上回る見通し。他社への乗員を含めた機材リースを含めると、第3四半期には80%以上、第4四半期には80〜85%程度となる見通し。

燃油価格の高騰、ロシア領空閉鎖、インフレによる需要やコストへの影響、新型コロナウイルスの感染状況といった不確実性があるとしているものの、地理的にバランスの取れたネットワークに再構築し、機材の適正化やパートナーシップの活用などにより、業績改善を図る。

詳細はこちら