デルタ航空、水際緩和で羽田便を続々再開・開設 来春にも移管完了へ

デルタ航空は11月29日、日本の旅行業者向けのセミナーを都内で行った。来日中している同社アジア太平洋地区副社長のマテオ・クルチオ氏らが登壇し、最新の路線ネットワークについて説明した。

同社は10月30日に始まった冬スケジュールにおいて、東京/羽田〜シアトル・アトランタ・デトロイト線を1日1便、名古屋/中部〜デトロイト線を週3便運航。10月31日には東京/羽田〜ロサンゼルス線を週3便で再開しており、2023年1月8日から週5便、同年3月8日から1日1便に順次増便する計画だ。

デルタ航空は当初、2020年3月28日をもって成田空港から撤退。運航拠点を羽田空港に変更し、既存の東京/羽田〜ミネアポリス・ロサンゼルス線に加えて、東京/羽田〜シアトル・デトロイト・アトランタ・ポートランド・ホノルル線の5路線を成田空港からの路線移管として開設する計画だったものの、コロナ禍により後ろ倒しとなっていた。

東京/羽田〜ホノルル線については2023年3月25日の開設を予定しており、デルタ・ワン25席、デルタ・プレミアムセレクト18席、デルタ・コンフォートプラス21席、メインキャビン151席を配置したボーイング767-300ER型機で1日1便運航する。ミネアポリス線とポートランド線についても、同日の再開・開設をめざして調整中だという。計画が予定通り進めば、2023年の夏スケジュールで羽田空港への路線移管が完了することになる。

クルチオ氏は日本を含むアジア太平洋地域の近況について、「各国の渡航制限により欧米と比べて回復が遅れていたが、先に国境が開いた韓国やオーストラリアでは著しく回復している」と説明。日本路線については、2022年上期の座席供給量は2019年同期比で20%だったものの、日本の水際対策が10月に大幅緩和されたことにより、下期には同50%まで回復しているという。同氏は「日本はデルタ航空にとって最重要マーケットの一つであり、今後もそうであることを約束する」と強調した。