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かつてのニッコー、ケンジントンホテルサイパンはどう進化したのか
サイパン最大の繁華街・ガラパン地区から車で北に約15分、白砂の海岸線が約1キロにわたって続くパウパウビーチは、ローカル住民にも人気という静かでほがらかなスポットだ。このビーチのそばにはかつて、日本航空(JAL)系のホテル・ニッコー・サイパンがあった。サイパンが日本人観光客で溢れていた1990〜2000年代、社員旅行や家族旅行で宿泊したという人も少なくないだろう。
その後、日本人観光客が減少したことなどから外国資本に売却され、2016年7月からは、韓国のE-Land(イーランド)グループが運営するケンジントンホテルサイパンとして観光客を迎え入れている。
サイパン初のオールインクルーシブ方式に
白亜のビーチリゾート、ケンジントンホテルサイパン。外観こそニッコー時代と変わらない姿を見せるが、館内は全体がリニューアルされ、ソフト面ではサイパンとして初めてオールインクルーシブスタイルを採用した。食事やドリンク、プール、その他アクティビティなど、すべての料金が宿泊料に含まれている。
客室は7タイプ313室。全ての部屋の窓から、青よりもエメラルドというべきパウパウビーチの海を望む。最上位のケンジントンスイートは、戦没者の慰霊のため2005年にサイパンを訪れた当時の天皇皇后両陛下が宿泊された部屋を改装したという。
▲浴室アメニティはモルトンブラウン製。ケンジントンスイートはエルメス製
ホテルとビーチの間に設けられたファミリープールには、全長54メートルのウォータースライダー2台がそびえる。深さ60センチのキッズプールも横にあるので、小さな子どもも安心して遊べる。ビーチでのアクティビティは、カヤック、パドルボード、シュノーケリングなど。これらも全て宿泊料金に含まれているので、思う存分楽しみたい(一部有料)。
▲館内2階のインフィニティープール。午後10時までナイトプールの営業もある
2017年には、サイパンで唯一というインフィニティープールがラインナップに加わった。こちらはプレミアデラックスルーム以上の宿泊客限定だが、南国リゾートらしいゆったりとした時間を過ごすことができるプールだ。
▲館内にはボルダリングやビリヤード、ダーツ設備などを揃えたアクティビティルームもある。雨の日も退屈せずに過ごせる
▲エグゼクティブプレミアルーム以上の宿泊客は、クラブラウンジのアクセスもOK
ダイニングはビュッフェスタイルの「LORIA」や中華の「EAST MOON」、和食の「MEISHO」など4箇所。他にもカフェやバーが複数ある。
ユナイテッド航空の直行便が復活し、日本から行きやすくなったサイパン。都会の喧騒を忘れ、開放的な南国リゾートのホテルステイを満喫しにいってみてはいかがだろう。