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スカイマーク、整備士がアルコール検査で不正
スカイマークは、長崎空港で整備士がアルコール検査で不正に実施し、酒気帯び状態で整備業務を実施したほか、不適切な整備記録の作成を行ったと発表した。
この整備士は12月24日、大村市内の飲食店で生ビール1杯と焼酎お湯割り3杯を飲酒。翌25日に出社前検査を実施し、1リットルあたり0.08〜0.15ミリグラムのアルコールを検出していた。午前6時10分に出社後、法定アルコール検査を実施していなかったものの、他の整備士が検査結果の「OK」欄に丸をつけた。立会者は法定アルコール検査に立ち会わなかったものの、自身の署名をしていた。
その後、この整備士は飛行前点検を開始しtまおのの、ランプ職員からの進言によってアルコール検査を実施し、1リットルあたり0.08ミリグラムのアルコールを検出したため、業務から外れた。午前7時10分にアルコール検査を実施し、アルコールが検出されなかったことから、飛行前点検を再開。点検機材の出発時刻が迫っていたことから、別の整備士の報告のみを根拠に、自らが確認すべき点検項目の一部を実施せずに飛行前点検表に署名していた。
同日に整備本部内で、整備士は作業を中断したことから作業は無効となり、整備規程違反に当たらないと判断していたものの、安全統括管理者の理解が得られず、安全推進室と整備本部での協議の上、1月12日に航空局に事案を報告した。事実確認の過程で、不適切な整備記録の作成が行われていたことが発覚した。
国土交通省はスカイマークに対し、業務改善勧告と安全統括管理者の職務に対する警告を行い、2月24日までに飲酒対策の抜本的な再構築など、再発防止策を報告するよう指示した。
整備士は懲戒解雇、他の整備士やランプ職員、整備本部長はけん責の社内処分を実施した。洞駿代表取締役社長と、増川則行取締役は役員報酬10%を1か月自主返納する。