ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
SNSで賛否両論のAirJapan制服、デザインのこだわりは「日本らしさ」
ANAホールディングス傘下のエアージャパンが来年から運航する中距離国際線の新ブランド、AirJapanのサービス概要が3月9日に発表された。
機材はANAのボーイング787-8型機を改修し、客席は「3-3-3」配列のオールエコノミークラス324席になるという。ブランドコンセプトとして同社の峯口秀喜社長は「日本らしさ」を強調しており、ブランドカラーは「日本の伝統色」とされる藍色と曙色、ボーディングミュージックには尺八や箏(こと)の音色を取り入れたアンサンブルを選定した。
発表会では客室乗務員の制服もお披露目された。製作はオンワード商事が担当し、開発には客室乗務員も携わった。SNSでは早速そのデザインに対して賛否両論が巻き起こっているが、制服プロジェクトリーダーを務めた横内麻央さんによると、これもやはり「日本らしさ」にこだわりがあるのだという。
▲帯ベルトで「結び」、スカートのスリットやジャケットの前身頃で「重ね」を表現
トータルコンセプトは「移り変わる空の 美しいグラデーション」「優しく差す 太陽の光」「旅に寄り添う 日本の心からのおもてなし」。ブランドカラーの藍色と曙色を使い、帯ベルトに「結び」、スカートの裾やトップスの前身頃・袖に「重ね」といった要素を取り入れ、「日本らしさ」を表現した。
トップスは藍色の染め始めの「藍白」と、染めを繰り返した「濃藍」の2色。空の色が移り変わる様を濃淡で表現している。正面に入れた垂直のラインは無駄がなく心地よい様を現しているという。
性別や年齢を問わず着用できるボーダレスデザインになっていることも特徴だ。ボトムスはスカートとパンツの2種類を用意。誰でもストレスフリーに着られるよう、袖やパンツの丈を調整可能にするなど、細部までユニセックス仕様にこだわった。シューズはANAグループとして初めて、スニーカーを選択できるようにした。パンプスやフラットシューズ、革靴なども選べる。
エアージャパンの客室乗務員はANA便とAirJapan便の2つのブランドを兼務することになる。AirJapanではジャケットやボトムスなどをシェアアイテムとすることで、使用する資源を最小限に抑えると同時に、客室乗務員が気分に合わせて制服をセレクトできるようにしたという。
AirJapanは成田空港を拠点に、2024年2月にも東南アジア路線に就航する。具体的な就航地は夏頃に発表される見通し。