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ANA、767就航40周年 羽田〜松山線で記念フライト、旅客型は残り15機
全日本空輸(ANA)のボーイング767型機が、6月21日で就航40周年を迎えた。同型機が初めて就航した東京/羽田〜松山線が「記念フライト」と銘打たれ、羽田空港で歴代制服の撮影会などのイベントが開かれた。
ANAのボーイング767型機は、1983年4月に初号機の-200(機体記号:JA8479)がデリバリーされ、同年6月21日に東京/羽田・大阪/伊丹〜松山線の2路線でデビュー。その後、1987年7月10日に長胴型の-300が東京/羽田〜大阪/伊丹・長崎・熊本線で、1989年7月14日に航続距離延長型の-300ERが東京/成田〜バンコク線で運航を開始した。このほか、貨物専用機の-300Fが2002年から導入されたほか、2008年には-300ERを貨物機に改造した-300BCFを世界で初めて受領している。
これまでに導入された機材数は、-200が25機、-300が34機、-300ERが33機(-300BCFを含む)、-300Fが5機の計97機。阪神淡路大震災など自然災害に伴う臨時便や、コロナ禍における武漢の在留日本人救済便など、多くの重要な局面で活躍してきた。
このうち-200は2004年3月、-300は2020年8月に全機が退役。現在は15機の-300ERが東京/羽田〜広島・熊本・秋田線などで、4機の-300Fと5機の300BCFが中国・東南アジア路線などで運航されている。
記念フライトとなったのは、正午に東京/羽田を出発し、午後1時30分に松山に到着するNH589便。同便では通常、ボーイング787-8型機が使用されているところ、この日は特別に767型機(機体記号:JA615A)が投入された。
羽田空港のゲート前では、767型機のデビュー当時に使用されていた7代目制服から、現行の10代目制服まで、4世代の制服を着た客室乗務員らが登場する撮影会が開かれ、カメラやスマートフォンを持った大勢の利用客で賑わった。
また、767型機のデビュー年と同じ1983年生まれの中里泰洋機長がゲートに立ち、利用客に向けて挨拶した。777型機の副操縦士の経験もあるという中里機長は、“同い年”である767型機を「ある意味古典的な、飛行機らしい飛行機。操縦がダイレクトに伝わり、フライトしている実感がある。自分を鍛えてくれる飛行機」と評した。
ANAではこのほか、「767 40周年プロジェクト」として、6月24日に成田空港発着の特別遊覧フライト、7月1日・2日に格納庫での撮影ツアーを企画している。
▲NH589便の利用客に記念品を手渡す7代目制服の客室乗務員
▲NH589便の利用客に配られた記念品のステッカーとネックストラップ