JALが32機導入を決定した三菱航空機のMRJイメージ 資料提供:JAL
日本航空(JAL)は8月28日、三菱航空機が開発を進める次世代国産リージョナルジェット機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の導入を正式に決定しました。
発注数は32機で、カタログ価格は約1500億円。JALグループの伊丹空港を拠点とするジェイ・エア(JLJ)の運航機材として導入し、同空港発着を中心に国内線の地方路線に投入を計画しています。
JALが2021年中の導入を目指す三菱航空機の次世代旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」 資料提供:三菱航空機
三菱航空機のMRJファミリーはMRJ-70型機とMRJ-90型機の2タイプからなる国産の次世代旅客機で、標準座席数はMRJ-70が72席、MRJ-90が92席仕様。2タイプともに同じ主翼、尾翼、エンジン、システムを採用しており、操縦機能やメンテナンス、スペアパーツでも共通性を有します。エンジンはプラットアンドホイットニー社製の最新鋭エンジンを装備。
MRJはこれまでに同機のローンチカスタマーである全日空(ANA)から25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングス社(Trans States Holdings Inc.:TSH)から100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウェスト社(SKW)から200機(確定100機、オプション100機)、ミャンマー連邦共和国のマンダレー航空(LMT)からMRJ-90を10機受注済み。このほか、2015年前半の運航開始を目指すアメリカのイースタン航空は40機(確定20機、オプション20機)の購入に関する覚書を締結しています。
MRJ試験初号機(機体番号:JA21MJ)のロールアウトは2014年10月頃。ANAへの初号機納入は2017年になる見込みで、JALは2021年にジェイ・エアによる国内線運航を計画しています。