ジェットスター・ジャパン、就航11周年　国内線利用は約9割回復

ジェットスター・ジャパンは7月3日、就航11周年を迎えた。成田空港では記念イベントが開かれ、同社の片岡優社長が利用客に記念品を配った。

東京/成田〜札幌/千歳線のGK111便（エアバスA320型機、機体記号：JA02JJ）が出発するゲート前には、マスコットキャラクターのジェッ太が登場。居合わせた利用者と交流したり、記念撮影に応じたりしていた。同便は160名（搭乗率88.9％）が利用し、午前11時55分に成田空港を出発。機側では、地上スタッフが両手足を大きく広げて飛び上がる「スタージャンプ」で見送った。

ジェットスター・ジャパンは2012年7月3日に、首都圏初のLCCとして東京/成田〜札幌/千歳・福岡線の2路線の運航を開始。現在は国内15都市、海外4都市に就航し、19機のエアバスA320型機と2機のエアバスA321LRで23路線を展開しており、累積利用者数はのべ4,400万人に及ぶ。

片岡社長によると、国内線の需要はマスク着用基準の見直しが示された3月以降大きく回復。春休みやゴールデンウィーク、週末などはコロナ禍前よりも利用が多い日もあったという。平日は火・水・木曜を中心に戻りが弱いものの、「平均すると9割程度」まで回復しているという。7月以降の予約状況もコロナ禍前を上回っており、片岡社長は「夏休みは国内需要が大きく戻るだろう」と期待感を示した。

国際線については、再開済みのマニラ・台北/桃園線は好調。特にマニラ発を中心に「コロナ前以上の需要が取り込めている」という。運休が続いている香港・上海/浦東線については、「できるだけ早急に再開したいが、現地関係機関と調整中」と述べるに留めた。